日本金属電鋳　アラサ標準片

アラサ標準片とは？

　工作物の表面粗さを測定する場合、機械式の粗さ測定機を用いて数値を求める方法と、

予め加工方法毎に基準を満たして製作されている表面粗さ標準片と現品を視覚、触覚にて比較して判断する方法と

大きく分けて二通りの方法があります。

日本金属電鋳の『アラサ標準片』は後者の比較用粗さ標準片です。

　視覚による比較と触覚による比較がありますが、触覚による比較の場合の方が精度が高いようです。

その場合は爪の先でこする方法が感度がよく、生産現場で簡易的に広く用いられております。

アラサの表示

・最大高さ（Rmax Ry Rz）：粗さ曲線から基準長Ｌを抜き取り、最低値から最高値までの高さをミクロン単位で表示

・中心線平均粗さ（Ra）  ：粗さ曲線から基準長Ｌを抜き取り、次式により求められた平均値をミクロン単位で表示

算術平均粗さ

・十点平均粗さ(Rz Rzjis):旧規格のRz、2001年JIS規格より除外、新Rzと区別するためRzjisと表示

アラサ標準片の種類

　日本金属電鋳のアラサ標準片は、加工方法、粗さの規格毎に２０種類の製品があります

　大きく分けて平面（主にフライス加工）、円筒（主に旋盤加工）、放電加工面、ガス切断、ガス溶断、

ラップ仕上面等があります。それぞれの選定については、下記をご参考にお願い致します。

型式

加工法

▽

▽▽▽▽

▽▽▽

▽▽

▽

摘要

Ｒmax

0.2S

0.4S

0.8S

1.6S

3.2S

6.3S

12.5S

18S

25S

35S

50S

100S

Ｒy Ｒz

0.2

0.4

0.8

1.6

3.2

6.3

12.5

18

25

35

50

100

平　　　面

ペーパー仕上

○

2枚1組

研削

○

○

○

○

○

○

形削り

○

○

○

○

○

フライス

○

○

○

○

○

○

正面フライス

○

○

○

○

○

○

円筒外面

研削

○

○

○

1枚

丸削り

○

○

○

○

○

○

○

○

○

手仕上面

ペーパー仕上

○

○

○

○

○

1枚

ヤスリ仕上

○

○

○

○

○

教材用
平面

ペーパー仕上

○

○

○

1枚

研削

○

○

○

形削り

○

○

○

ヤスリ仕上

○

○

○

ＦＬＡＴ
SURＦACE
(平　　　面)

P

Rrms

5

2枚1組

GROUND

Rrms

6

12

24

58

95

265

SHAPED

Rrms

68

130

260

590

1200

ENDMILLED

Rrms

20

35

80

135

260

540

MILLED

Rrms

16

35

65

130

260

530

CYLINDROCAL
(円筒外面)

GROUND

Rrms

5

12

24

1枚

TURNED

Rrms

17

34

70

130

190

260

380

530

990

ラップ仕上面

▽

▽▽▽▽

1枚

Ｒmax

0.2S

0.4S

0.8S

ＲyＲz

0.2

0.4

0.8

放電加工面

▽

▽▽▽

▽▽

▽

1枚

Ｒｍａｘ

3.2S

6.3S

10S

12.5S

15S

18S

25S

35S

Ｒy　Ｒz

3.2

6.3

10

12.5

15

18

25

35

ガス切断Ａ

切断面

0.10m/m

0.12m/m

0.16m/m

0.25m/m

0.60m/m

1枚

ガス切断Ｂ

切断面

0.04m/m

0.05m/m

0.10m/m

0.12m/m

0.18m/m

1枚